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はまだ耳鼻咽喉科診療内容

診療内容TREATMENT DETAILS

耳鼻咽喉科一般(じびいんこうかいっぱん)

■耳の病気

耳の痛み(急性中耳炎、外耳炎)・耳だれ(慢性中耳炎、外耳炎)・耳がかゆい(外耳炎、外耳湿疹)・聞こえが悪い(突発性難聴、耳垢、滲出性中耳炎、慢性中耳炎)・めまい(メニエール病、突発性難聴、眩暈症)

■鼻の病気

アレルギー性鼻炎・花粉症・鼻づまり(鼻中隔弯曲症、慢性副鼻腔炎、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症)頭痛(急性副鼻腔炎、筋緊張性頭痛、偏頭痛)・嗅覚障害(慢性副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、鼻ポリープ)・鼻出血

■のどの病気

のどが痛い(急性扁桃炎、急性咽頭炎、急性喉頭炎)・咳、痰(風邪、急性喉頭炎、急性気管支炎、気管支喘息、急性副鼻腔炎)・味覚障害(舌炎、貧血)・声がしゃがれる(喉頭炎、声帯炎、喉頭癌)・のどの違和感(咽喉頭異常感症、喉頭癌)など

突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)

急に聞こえが悪くなる病気です。めまいを生じることもあります。急いで治療しないと、治りが悪くなりますので早めの受診が必要です。

突然聞こえが悪くなる、原因不明の病気です。ウイルスが原因であったり、血行障害が原因であったりといわれています。

■症状

悪くなった程度により症状は様々ですが、ひどい時にはめまいも起こります。症状は「朝起きたら聞こえなくなっていました」や、「数日前から耳がこもった感じがするんです」とか「耳鳴りがします」などのように表現されます。この病気のポイントはとにかく早く治療を開始することです。聞こえが悪くなってから2週間を経過した場合、治りが悪くなる傾向があります。

■鼻の病気

アレルギー性鼻炎・花粉症・鼻づまり(鼻中隔弯曲症、慢性副鼻腔炎、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症)頭痛(急性副鼻腔炎、筋緊張性頭痛、偏頭痛)・嗅覚障害(慢性副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、鼻ポリープ)・鼻出血

■治療

ステロイドホルモンやビタミン剤などを内服したり、点滴したりします。程度によっては入院も必要となります。何よりも、早期発見、早期治療が大事ですので、おかしいと思ったら早めにご相談ください。

小児滲出性中耳炎(しょうにしんしゅつせいちゅうじえん)

2才から4才にかけて多く見られる中耳腔に滲出液がたまった中耳炎です。通常痛みがありませんので知らないうちにかかっている場合があります。放置していると、より重篤な中耳炎へと進行することがあります。
よく耳を触る、呼んでも返事をしない、テレビの音が大きい、消極的であったり、逆にイライラしていたりするなどは、聞こえの悪さからきている症状かもしれません。

■原因

耳と鼻は「耳管」と呼ばれる管でつながっています。風邪などにより鼻の調子が悪くなると、鼻から耳へと細菌やウイルスが侵入して急性中耳炎を起こしますが、治療が十分でなかった場合に滲出性中耳炎に移行することがあります。
また、子供のアデノイド(鼻の突き当たりにある扁桃腺の一種)は一般的に大きいもので、原因の1つです。「はなすすり」も良くありません。 最近では中耳粘膜のガス交換能が重要視されるようになり、中耳粘膜の状態が大事であると分かって来ました。

■治療

鼻の調子が悪いと耳は良くなりません。また耳管の働きが悪いと中耳腔に貯まった滲出液は排泄されません。ですから、まず鼻腔内清掃をして、ネブライザーで鼻の治療を行うことになります。同時に、鼻から耳に空気を通して(耳管通気療法)中耳腔に空気を送り込みます。これらの局所療法に加えて、薬の内服も必要です。しばらくこの様な保存療法を行っても治りが悪い時には鼓膜切開を行います。再発しやすく、頻回に鼓膜切開を必要とする場合(難治性滲出性中耳炎)には鼓膜にチューブを挿入して、常に穴が開いた状態にすることもあります。
側頭骨乳突蜂巣(耳周囲の骨)の成長具合は、乳突蜂巣の発育期間に中耳炎に罹っていたかどうかで随分と違ってきます。正常耳の乳突蜂巣は年齢と共に大きく成長していきますが、長い間中耳炎にかかっていた場合はあまり成長しません。だいたい4,5才の頃にもっとも大きく成長するのですが、滲出性中耳炎はまさにその年齢の時によく起こる病気なのです。

急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)

生後6ヶ月から6才までによくみられます。子供の耳鼻咽喉科疾患の中で最も多い病気です。夜中に急に泣き出して、熱がでていたらまずこれでしょう。

■原因

耳管と呼ばれる耳と鼻をつないでいる管経由で鼻腔内の細菌やウイルスが中耳腔に入り込み中耳炎となります。子供が風邪を引いた時には要注意です。もっとも、風邪の症状が目立たないのに中耳炎が起こることもあります。
これ以外にも強く鼻をかみすぎた時や、スイミングでの呼吸がうまくいかなかった時にも起こることがあります。乳児では授乳する時の体位も原因となります。

■治療

抗生物質や消炎鎮痛剤などの内服が基本となりますが、症状が強く重症の場合や内服療法では十分効果がない場合には鼓膜切開が必要となります。およそ2週間で治癒することが多いのですが、十分な治療が行われないと滲出性中耳炎に移行することもありますので、しっかりと治さなければなりません。
最近では抗生物質が効きにくい細菌が原因の時もあり、治療に時間がかかることが増えてきています。特に保育園に通っている場合、子供達は互いに風邪を繰り返します。この様な時は休むことも必要になるのですが、なかなか難しいのが実際のところです。
急に耳を痛がった場合には耳の周りを冷やしたり、消炎鎮痛剤を使用したりするのが効果的ですが、翌日には耳鼻咽喉科を受診してください。

いびき・睡眠時無呼吸症候群(いびき・すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

鼻やのどの病気によりいびきが生じることもありますが、肥満は大敵です。いびきだけでなく、寝ている間に呼吸が止まってしまうのが睡眠時無呼吸症候群です。全身にも大きな影響を及ぼすことがあるので、心当たりのある方はご相談ください。

いびきは鼻やのどを空気が通る時に生じる粘膜の振動音で、誰にでも起こる現象です。いびきの原因としては肥満の他に、鼻中隔弯曲症や慢性副鼻腔炎、扁桃肥大や口蓋垂肥大などの鼻・のどの疾患も原因と考えられます。
いびきをかくだけではなく、寝ているときに呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群をはじめとする、睡眠呼吸障害は全身に大きな影響を与えることがある為、注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群は寝ている最中に鼻やのどの呼吸経路の一部が閉塞、狭窄してしまう疾患です。脳からは呼吸の命令は出ているのですが、鼻やのどの空気の通り道が狭いために空気の流入が障害され、結果的に無呼吸になってしまうのです。この状態を長期間放置しておくと心不全や高血圧などの合併症を起こす可能性が高くなり、危険な病態と言えます。
また一見寝ているように見えても、空気の通り道が狭いために努力性呼吸となり、睡眠は頻回に中断されてしまいます。本人は熟睡しているつもりでも、昼間睡魔に襲われたり集中力の欠如、頭痛、イライラなどの不愉快な気分が生じたり居眠り運転をしてしまったりと、正常な日常生活を送ることが困難になってしまいます。快適な睡眠で健康的な日々を送るためにも、また将来的に運転免許の取得にも制限がかかるかも知れませんので、少しでも症状に思い当たることがあったら、早めの検査をおすすめします。

■検査

当院では、いびき・無呼吸・鼻咽頭疾患・高血圧・肥満など、睡眠時無呼吸症候群の危険因子がある方に対してスクリーニング検査を行っています。この検査は携帯用睡眠時無呼吸検査装置を用いて、ご自宅で検査して頂くものですから、普段の睡眠時における呼吸状態を調べることが出来ます。入院などの煩わしさはありません。検査結果から、より精密な検査を必要とする状態であると考えられるときには、合併症の心配もありますので専門病院を紹介させて頂きます。

■治療

感冒や急性上気道炎では腫脹した粘膜により鼻閉が生じるので、いびきが強くなります。このような場合には抗生物質や消炎剤などを服用します。局所療法としてネブライザー療法も行います。とくに小児では、アデノイド増殖症や口蓋扁桃肥大(いわゆる扁桃腺が大きいもの)により、ただでさえ狭い呼吸経路となっています。これに炎症が加わると、粘膜が腫れますのでいびきが増大し、睡眠時無呼吸もひどくなります。乳幼児では鼻腔が狭いため、少量の鼻汁でも鼻呼吸は障害されてしまいますので、鼻汁の吸引が必要となります。
N-CPAPと呼ばれる治療法はある程度以上重症な方に行われる治療法ですが、鼻中隔弯曲症やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)などの鼻疾患が存在すると、治療の効果が十分でないことや、そもそも治療自体出来ないこともありますので、まず鼻に対する治療が必要になります。
肥満により上気道(空気の通り道)が狭くなっている場合には、ダイエット療法を平行して行う必要があります。
アゴの小さい方や下顎が後退している方は、仰向けになると上気道が狭くなりますので、このような場合にはマウスピースを使用することもあります。

乗り物酔い(のりものよい)

乗り物酔いには、乗り物酔いしにくくなる訓練と乗車前の予防が効果的です。
乗り物酔いになると 冷や汗をかく、顔が真っ青になる、吐き気、嘔吐、頭痛などの不快な症状が見られます。

■罹りやすい人

乗り物酔いは特に学童期から思春期の間に多く見られます。大人になるにつれ次第に乗り物酔いは見られなくなります。しかし、普段乗り慣れない船に乗った時や寝不足などで体調のすぐれない時には酔うことがあります。大人の方が「最近乗り物酔いしやすくなった」という場合には注意が必要です。全く違う原因かも知れません。

■原因

そもそも乗り物酔いは、自分の身にせまる危険を回避しようとする警報装置と言えます。乗物に乗ると【自分の体が受ける動き】と【視覚等(外界知覚)】とのズレが起きます。このズレに対して『今まで体験したことのない不安』を感じます。そして『この不安で不快な状況から逃げ出したい』という警報が鳴るのです。乗り物酔いをしない人はこの警報装置が未熟であるのか、自分の体が受ける動きと自分の姿勢がどうあるべきかを上手に調節できる人と言えます。

■対処法

子供が幼稚園などに入園し、乗物での移動が日常となると乗り物酔いはやっかいな症状です。しかし危険を感知する警報装置として「乗り物酔い」を考えると、警報装置の未熟な幼児から警報装置の発達した大人へと正常に発育している証拠でもあります。ですから乗り物酔いそのものを心配する必要はありません。しかし、出来ることなら不快な感じにはなりたくありません。それには乗り物酔いに対する訓練が有効です。また乗物に乗る前に予防を行うことが効果的です。

■乗り物酔い訓練法

乗り物酔いは【自分の体が受ける動き】と【視覚(外界知覚】とのズレが原因です。ですから、このズレを上手く調節できるようになれば酔いにくくなります。自分の体を支えるのには視覚からの情報が大きな意味を持っています。ですから、乗り物に乗って目から入ってくる情報を元に自分の体を支える訓練が効果的と考えられます。たとえば、公園にあるブランコやシーソー、遊園地のジェットコースターやコーヒーカップ、電車の中で手すりやつり革につかまらずに立つなどがあげられますし、もっとお手軽に「でんぐり返し」を前転、後転と繰り返す方法があります。一般に乗り物酔いの訓練は、警報装置が未熟である子供や警報装置が敏感すぎる大人に対して有効といわれます。それ以外の要因における乗り物酔いには予防法が必要となります。

■乗り物酔い予防法
  1. 脂肪分の多い食事をとらない。
  2. 空腹はダメ、適度な食事を。
  3. 便秘は注意。
  4. 厚着をしない。
  5. 十分な睡眠をとる。
  6. ネクタイやベルト、体を圧迫する下着を避ける。
  7. 乗り物内で読書をしない。遠くを眺める。
  8. 後ろ向きに座らないようにする。
  9. 気分をリラックスさせて、呼吸はゆっくりと。
  10. 酔い止め薬の服用。
  11. 乗り物内で頭を揺らさない。
  12. 気分が悪くなったら、早めにシートを倒すか横になる。
  13. 窓を開けて風を浴びる。